2013年12月、京都市山科区の「王将フードサービス」の京都市山科区の本社前の駐車場で当時、の社長であった、大東隆行さん(当時72)が銃で撃たれ殺害されました。
京都府警は、犯行に関与した疑いが強いとして28日、特定危険指定暴力団工藤会系組員の田中幸雄容疑者(56)を殺人容疑で逮捕しました。
田中容疑者は2008年に福岡市内で大手ゼネコン「大林組」の社員らが乗った車を銃撃したなどの罪で4年前に逮捕・起訴され、福岡刑務所に服役しており、服役中の再逮捕で京都府警山科署に移送されました。
田中容疑者が、大東さんを殺害した動機や、田中容疑者の顔写真や経歴について調べました。
田中容疑者が大東さんを殺害した動機はなに?
犯行に使われた拳銃は25口径で、38口径の拳銃よりも、反発する威力も弱く、銃声の小さいものを使用しています。
命中率が低いためか、かなりの至近距離から4発撃たれてすべてが命中。
被害者の大東さんは、まったく警戒心がなかったのでしょう。
餃子の王将と、工藤会には、どんな因縁などがあり当時の社長である大東さんが命を狙をれることになったのでしょうか?
これには、王将の創業者の加藤朝雄さんが関わっているのではないかと言われています。
加藤朝雄さんと同郷で、ヤクザも恐れるほどの人物が上杉佐一郎さんという方だそうで、いわば「王将」のバック的存在。
王将がチェーン店の全国展開に乗り出す際、数百億円の資金をメガバンクから上杉さんが引っ張ってきたそうです。
二代目社長に長男の加藤潔氏が就任しましたが、バブル崩壊で、大きな損失を出したため辞任し、大東さんが三代目の社長になりました。
大東さんは、真面目で曲がったことが嫌いな性格のために、王将を取り巻く裏社会と手を切ろうとしてトラブルに巻き込まれた可能性が高いと、京都の裏社会の関係者は推測しているそうです。
恨みつらみがあったというよりも、見せしめのために殺されたのでしょうか?
堅気の人間にも危害を与える工藤会は、国内唯一の特定危険指定暴力団に認定されています。
田中容疑者の顔写真や経歴は?

田中幸雄 56歳
田中容疑者の経歴を調べてみましたが、経歴や生い立ちなどの情報は多くありませんでした。
ヤクザとしての地位は高く、指定暴力団・五代目工藤会の石田組本部長であることは分かっています。
本部長とは、若頭に協力し組を支える役目で、ナンバー3にあたります。
分かっている犯罪歴は、2008年1月17日に福岡市博多区の路上で大手ゼネコンである「大林組」九州支店の男性社員ら3人を乗せた車を銃撃し、銃弾4発を車に向けて発砲しましたが、運よくケガ人は出ませんでした。
田中容疑者はバイクで逃走、その場で逮捕はされませんでしたが、2018年6月に殺人未遂と銃刀法違反の容疑で逮捕され、福岡地裁で受けた判決は懲役10年と重く、現在は服役中です。
今回の事件では、おそらく懲役18年以上を言い渡されると予測されるので、長い服役になるのは間違いありません。
現場付近にタバコを捨てたのはなぜ?
今回の逮捕の手掛かりとなったのが、現場付近に捨てられたタバコから採取されたDNAでした。
警察の捜査では、犯行当時は90本の吸い殻が、現場付近にあったそうです。
その1本から、田中容疑者のDNAが検出されました。
おそらくですが、計画的に犯行は準備され実行されたものと思われます。
なのになぜ、このような証拠を残し逃走したのでしょう?
やはり、人をこれから殺めるとなると個人的には大東さんに恨みがあるわけでもなく、何らかの緊張などから、ついうっかりすててしまったのかも知れませんね。
さいごに
最後になりますが、餃子の王将社長の殺害事件の犯人逮捕について書かせてもらいました。
一時期は、何の手掛かりもなく、このまま時効になるとか、海外からのプロの殺し屋が雇われてすでに闘争しているとか、色んな噂が流れていました。
しかし、警察は逮捕をするために1本のタバコの吸い殻を、証拠とできる確かな裏付けが取れたようです。
DNAだけではなく、もしかすると誰かの証言など確たる証拠があるのかも分かりません。
取り調べでは、田中容疑者は誰の指示で犯行に及んだなどと言う事実に対したは、固く口を閉じてしまうと予想されています。
しかし、さすがに、日本の警察は優秀だと思わせるニュースでした。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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